【スキンケア大学】第28回 ティースプーン1杯の油が、女性ホルモンの減少を食い止める?!

女性ホルモンの大敵であるストレスや不規則な生活。これらを改めたくても、毎日忙しくてなかなか…と、辛い不調を抱え続ける人も多いようです。でも、女性ホルモンの減少を食い止め、不調から救ってくれる「油」があることをご存知ですか?しかも、たったティースプーン1杯の量でOKなんです!


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油はすべて悪者だと思っていませんか?

健康やダイエット、美肌のために、食生活の中で「油もの」を控えている方も多いですよね。確かに、油の過剰摂取は、肥満や生活習慣病など健康を損なう原因に。油=悪者、というイメージを持ちがちですが、実は女性ホルモンアップのために、むしろ摂取した方が良い「油」があるのです。

美や健康にとってマイナスの飽和脂肪酸

そもそも油というのは、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という2種類に分類されます。「飽和脂肪酸」は、乳製品、肉などの動物性脂肪、ココナッツ油など熱帯性の油脂に含まれています。エネルギー源となる脂肪酸ですが、一方で過剰な摂取がコレステロールや血圧の上昇を引き起こし、生活習慣病につながります。

また、皮下脂肪になりやすいため、太る原因にもなってしまいます。現代人はこの「飽和脂肪酸」を摂りすぎる傾向にあるため、摂取量に気を付けたいのはこの油です。

女性ホルモンの味方!食べる美容液「オメガ3系」

一方、「不飽和脂肪酸」の一種で、オメガ3系脂肪酸と呼ばれるのが、亜麻仁油、エゴマ油、しそ油、魚油など。アレルギー疾患、高血圧、ガンなどを予防したり、炎症を防ぐ働きがあるα?リノレン酸が含まれています。

また、ホルモンバランスを整える働きがあり、加齢などによる女性ホルモンの減少を防いでくれるのです。さらに、細胞の代謝を良くする効果もあるので、肌のハリや潤いアップにも一役買ってくれます。女性の美や健康の救世主、まさに「食べる美容液」とも言えるのが、このオメガ3系なのです。
しかし、体内で合成できないという特徴があるため、意識して食べ物からとらないと不足がちになってしまいます。

たったティースプーン1杯でキレイになれる
意識して摂取しなければ不足しがちなオメガ3系脂肪酸。なかなか普段の料理で使わない油なので、どうやって摂ったらいいの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、そんなに気構える必要はありません。1日の推奨摂取量は2.0g以上。わずかティースプーン1杯で十分です。
朝はトーストに1杯、ランチではサラダのドレッシングとして、夜はおつまみにひとかけ…など、気軽にかけてみると、無理なく簡単に取り入れることができます。
私は毎朝納豆に入れて、いただいています。そうすると、納豆のネバネバが軽減され、食べやすくなるんです。スムージーに混ぜるのもおすすめ。酸化しやすいという特徴があり、加熱料理には不向きなので、生のままいただくのがポイントです。毎日の食事に気軽に取り入れて、女性ホルモンアップの味方にしたいですね。

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