【スキンケア大学】  第6回 似て非なる「プレ更年期」と「更年期」

皆さん、こんにちは!
私が「女性ホルモン美容研究家」としてスキンケア大学に連載しているコラムをご紹介する第6回!
前回に引き続き、今回も『女性ホルモンに関する「ありがちな」カン違い』がテーマです。
女性雑誌やテレビで「プレ更年期」という言葉を聞くようになりました。若くても「更年期」と同じようにのぼせや火照り、動悸やイライラが起こることがあります。「プレ更年期」と「更年期」。症状が同じなので、「プレ更年期」は「更年期」が早く来てしまったこと?と思いがちですが、実はカン違いなのです。

本格的な「更年期」は、卵巣の老化が原因で、脳の視床下部がホルモンを分泌するように指令を出しても、卵巣が老化してホルモンを分泌できないので脳がパニックを起こして自律神経などがバランスを崩します。
一方「プレ更年期」と言われるものは、ストレスや不規則な生活で脳の視床下部がホルモン分泌の指令を上手く出せなくなり、自律神経がバランスを崩します。
このように、「プレ更年期」と本格的な「更年期」とは症状は似ていますが、そのメカニズムは全く異なっており、似て非なるものなのです。不調を引き起こす原因は、ホルモンバランスや自律神経の乱れなので、症状が似ていますが、そもそものメカニズムが違うので改善方法もおのずと違ってきます
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もう一つ、女性ホルモンに関するカン違いをご紹介いたしますね。
女性が感情や感覚で物事を考えるさまを表現するとき、「女は子宮でモノを考える」ということがあります。
この比喩表現に表れている通り、女性にとって子宮はシンボルだと言われることが多いのですが、実際はシンプルな筋肉の袋。もちろん妊娠・出産の際には大事な役割を果たしますが、脳と連携して女性ホルモンの分泌を調整しているのは卵巣です。女性ホルモンをメインに考えるのであれば、むしろ主役は卵巣なんですね。
このように、女性ホルモンに関して皆さんもカン違いしていたこと、ありませんか?
次回も女性ホルモンについて、もっともっと掘り下げていきますのでお楽しみに!

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