表皮を構成する4つの層とターンオーバーの仕組み

こんにちは、シンリーボーテスタッフのタカ子です。

先日のブログで、お肌が表皮と真皮という組織から成り立っていることをお話しましたが、今日は表皮について、より詳しく見て行きたいと思います。
表皮と真皮の違いって何?という方は、前回の記事もご参照くださいね。


さて、表皮はお肌の一番外側、普段私たちが触れている部分です。

厚さ約0.2mmと、とーっても薄い!
スキンケアで肌をこすってはいけないと言われている理由がわかりますね。
こんなに薄い表皮ですが、このたった0.2mmがさらに4つの層に分かれています。
上から角層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4つ。
角層は美容用語としてよく出てきますが、他はあんまりなじみがないかもしれません。
それでは細胞が生まれてターンオーバーする順番に従って、この4つの層の役割を見ていきましょう。
スタートは、一番底にある基底層。
ここは新しい細胞を作るところです。
日々、新しい細胞が生まれてどんどん上に昇っていきます。
基底層の上に続くのが、有棘層。
石垣のようにがっちりと細胞が積み重なった、表皮の中でも一番厚い層です。
丈夫な肌を作る他、外部からの異物を判断する免疫反応も持っています。
次にあるのは顆粒層。
顆粒という名称は、ケラトヒアリン顆粒という、小さな細胞がたくさん入っていることから。
紫外線などの外部刺激から肌を守る役割を持っています。
そして最後にたどりつくのが角層。
基底層をスタートした細胞は上に行く過程で変化しており、最後はここで角質となって積み重なります。
実はここでは、細胞はすでに核を失っています。
核は細胞にとっての心臓ですから、角層にたどりついた細胞はもう死んでいる状態。
死んだ細胞が積み重なっているのが角層なんです。
古い角質はいずれ剥がれ落ちますが、また下から新しい角質が生まれることで、常に一定の厚さを保っています。
こうして細胞が生まれて死に、入れ替わっていく肌の生まれ変わりがターンオーバー。
一番外側にある角層が、もう死んだ細胞というのはちょっと意外ですよね。
でも、この生まれ変わりこそがみずみずしい肌を作っています。
1mmにも届かない薄い層の中で、毎日肌が生まれ変わってゆくのって、なんだかちょっとドラマチック。
細胞たちが悔いのない一生を送れるように、大切にお手入れしてあげてくださいね。
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