角質の正体とその役割

こんにちは、シンリーボーテスタッフのタカ子です。

先週のビューティーホルモンアップ塾では表皮の構造を取り上げましたが、今日は表皮の一番外側を作っている角質について、さらに詳しく触れていきたいと思います。

表皮の構造については、こちらの記事をご覧ください。
ではまず、角質とは何ぞやというところから。
化粧品やスキンケア関係では必ずといっていいほど出てきますが、その正体は何か?と聞かれると、正しく説明できる自信がない方も多いのではないでしょうか。
角質=肌の汚れ、と思っている方もいるかもしれませんね。
角質の正体は、細胞核を失った死んだ細胞です。
表皮の一番奥で生まれた細胞は、表面に近づくにつれて変化していき、最後は細胞核を失って角質となります。
この角質が何層かに重なっているのが角層もしくは角質層と呼ばれるもの。
角質がレンガのように積み重なり、その間をセラミドが埋めています。
ブロック塀とセメントのようなイメージですね。
この壁で、お肌を外部刺激から守ってくれています。
角質は古くなると剥がれ落ちていきますが、下からまた新しい角質がやって来ることで、一定の厚さを保っています。
これがいわゆるターンオーバー。
お肌が一定周期で生まれ変わっていることは皆さんご存知だと思いますが、実際に入れ替わっている細胞はもう死んでいるというのは、ちょっと意外ですよね。
角質は細胞としては死んでいるとはいえ、肌を守るという大切な役割を持っています。
死んでいるがゆえに痛みを感じることもありませんから、ガード役としては適任と言えるのかもしれませんね
角質がないと、その下にある生きた細胞たちがダイレクトに刺激を受けてしまうわけですから。
このように、角質はお肌にとって必要な存在
必要以上に厚く積もってしまった角質は取ったほうがよいですが、だからといって角質全部を取ればいいというものでもないのです。
洗い過ぎや角質ケアのし過ぎで肌が痛い、ヒリヒリする…
そんな時は、角質層の下にある生きた細胞まで傷めてしまっているということ!
痛みを感じるほどの角質除去は、角層のみならず、その下にある生きた肌にもダメージを与えてしまいます。
これではターンオーバーを正常にするどころか、狂わせてしまうばかり。
肌をキレイにしたくて角質を落としているつもりが、まったく逆効果になってしまいます。
皆さんは洗い過ぎや角質除去で、肌を傷めてしまったことはないでしょうか?
角質は決して悪者ではないということを忘れずに、適切なケアをしてくださいね。
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