2012年10月18日
合成界面活性剤とは
こんにちは、シンリーボーテスタッフのタカ子です。
今日は、「合成界面活性剤」についてお話したいと思います。
前回ご紹介したように、界面活性剤とは水と油を混ぜる役割を持つもので、界面活性剤自体は決して悪いものではありません。
マヨネーズが出来るのも、卵黄に含まれるレシチンという成分が界面活性剤としての役割を果たしてくれるからです。
どうやら問題は、「何を界面活性剤として使うか」にありそうですね。
化粧品製造には界面活性剤が広く使われますが、肌の健康を考えた時に気をつけておきたいのが「合成界面活性剤」です。
合成界面活性剤とは、化学的に合成された界面活性剤のこと。
安価に製造できて高い界面活性効果を持つため広く利用され、化粧品でも洗浄力を高めたり、使用感をよくするために配合されています。
しかし、合成界面活性剤は、油と水をなじませる界面活性パワーが強過ぎるゆえに、肌にとって問題を起こしてしまうことがあるのです。
私たちの肌の表面は皮脂膜で守られていて、水分が蒸発しないようにして乾燥を防いだり、外部の雑菌から異物から肌をガードしてくれています。
でも合成界面活性剤は、油になじむ性質から、この皮脂膜を壊してしまいます。
すると、どうなるか?
バリア機能がゆるむため、化粧品の浸透は一見よくなったように感じられます。
しかし、浸透力のアップによって一時的に潤いを感じられたとしても、肝心のバリアは破壊される一方ですから、肌の貯水力はどんどん落ち、化粧水をつけてもつけても乾燥する、慢性的な乾燥状態に陥ります。
さらに、肌は肌にとって良いものと悪いものの区別はできませんから、肌に有害な成分まで浸透させてしまいます。
今まで外部刺激から肌を守ってくれていたバリアも弱まり、刺激によるダメージをダイレクトに受けることに…
これは、いわゆる敏感肌の状態でもあります。
肌をきれいにするために使っている化粧品が原因で、敏感肌スパイラルに陥ってしまうとしたら、それはとても怖いことですよね。
自分の肌は、自分で責任を持って守るもの。
今後の化粧品選びの参考にしていただければと思います。
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